ディズニー映画をみながら英会話の勉強ができたらいいなと思う方、結構いらっしゃいます。でも簡単すぎるものより自分のレベルにあった作品を見たほうが”勉強”には最適ですよね。
私もディズニー映画が好きで字幕を付けたりリスニング力をつけようと試みたこともありますが、当時の私の英語と作品の英語レベルが合わず作品選びを間違えた!と反省したことがあります。
【好きな作品】で【楽しく学びたい】のであればディズニー映画はもってこいですが、【効率よく】というところが加わると作品選びが結構重要になってきます。
本記事では、ご自身のレベルにあったディズニー映画で英語を学んでもらえるように作品をまとめました。また最後に私がどのように勉強してきたのかもあわせてご紹介していきます。
また当サイトのセリフ部分では見るものによっては違った表現をしていることもありますが、表現の仕方はたくさんありますので参考にしてみてください
Contents
英語中級者以上におすすめなディズニー映画5選
ではさっそく、英語中級者以上のかたにおすすめなディズニー映画をご紹介していきましょう。
リトルマーメイド:The Little Mermaid
人間の世界にあこがれるアリエルの恋や冒険の物語。
ディズニープリンセスは王子様がやってくるという内容のものが多いですが、この作品のアリエルは自分から行動をおこしていく姿に勇気をもらえます。
リトルマーメイドに出てくる英単語は7.8割は中学校で習うような単語ですが、中には聞きなれない言葉が出てくることもあります。
・ Have you ever seen anything so wonderful in your entire life? / こんなに素晴らしいものを今までに見たことある?(アリエル)
・Without a doubt, it’ll just, bam, hit me, like lightning. / 雷のように。ドンと胸を打つ。見つかればね(エリック)
・I don’t see how a world that makes such wonderful things could be bad. / こんなに素敵な物を作り出す人間の世界が悪いだなんて信じられない(アリエル)
・Then I guess there’s just one problem left. How much I’m going to miss her. / 1つ問題が残るな。娘がいなくなるととても寂しい。(トリトン)
・I should be writing symphonies, not tagging along after some headstrong teenager. / 偉作曲が仕事だというのに、わがまま娘のお守りとは情けないよ(セバスチャン)
・The contract’s legal, binding and completely unbreakable, even for you. / この契約は正式で誰にも破れないんだよ。例え、国王でもね。(アースラ)
日常英会話で役立つフレーズが多く学べますし、現在完了形も多く使われています。
現在完了形は経験用法で使うことが多く、日常的な英会話でもよく使われますね。
アラジン:Aladdin
実写版アラジンも出るほど人気が高く、シリーズも3つ出ている人気作品。
アラジンの優しさや、ジャスミンの美しく強い女性像も魅力的ですが、やはりジーニーのキャラクターは断トツの人気を誇ります。
作中に使われる英語はクリアで聞き取りやすいものですが、会話は結構早め。
ジーニーのマシンガントークのシーンは慣れるまでは聞きとれないかもしれません。
ただ、実際に字幕を見てみると使っている単語はとてもシンプルでわかりやすいものばかりです。
・If I do marry, I want it to be for love. / 結婚するなら、愛がなくちゃ(ジャスミン)
・No matter what anybody says, you’ll always be a prince to me. / 誰がなんと言っても君は僕には王子様だ。(ジーニー)
・You don’t want to go for a ride, do you? We could get out of the palace, see the world. / よければ一緒に乗って飛んでみないかい?宮殿を抜け出して、世の中を見るんだ。(アラジン)
・But I can’t stay here and have my life lived for me. / どうしても外の世界で自分の暮らしをしてみたいの。(ジャスミン)
・Aladdin! Hello, Aladdin. Nice to have you on the show. Can we call you ‘Al?’ Or maybe just ‘Din?’ Or how bout ‘Laddi?’ / アラジン!こんにちはアラジン。「アル」って呼べばいい?それか「ジン」?「ラジー」なんてどう?(ジーニー)
・I wish to rule on high as the Sultan. / わしをこの国の支配者にしろ。(ジャファー)
キャラクターの会話が全体的に早口なので、中級者以上の方におすすめです。
またさらにレベルを上げたいという方は実写版はアニメーションより難易度が上がりますので、ぜひトライしてみてください。
ズートピア:Zootopia
ウサギの警察官ジュディとキツネで詐欺師のニックがの冒険物語。ジュディの真面目さ、夢を追う姿に背中を押される人も多いはず。
ストーリーにはたくさんの動物が出てきますし、多様性や人種差別なども含まれています。
多少複雑な内容も含まれていますので耳慣れない単語もちらほら・・・ただそんなに頻度は多くないので中級者以上の方だと問題ないでしょう。(初心者のかたにはちょっと難しいかも)
・I will take your kindness and pay it forward. / 受けた恩はきっちり返す主義でな。(ミスタービック)
・It’s called a hustle, sweetheart. / 詐欺師って呼んでくれる?(ジュディ)
・Hey! No one tells me what I can or can’t be! / ちょっと!私の将来を決めつけないで!(ジュディ)
・You know, it burns me up to see folks with such backward attitudes toward fox. / キツネってだけで決めつけて疑ったりするのは本当許せないの(ジュディ)
・Just when I thought somebody actually believed in me. / 本当に自分のことを信じてくれたと思ったところだったのに(ニック)
・The world has always been broken that’s why we need good cops. / こんな時だからこそ良い警察官が必要だ。お前のような。(ボゴ所長)
ズートピアは登場人物が動物だということを除いては、私たちが暮らす世界と同じ設定なので実用性の高いフレーズを学ぶことができます。
スラングなども出てきませんが、会話スピードは速いのでリスニングを鍛えることもできますね!
ベイマックス:Big Hero 6
天才少年ヒロが兄タダシの作ったケアサポートロボットのベイマックスと出会い、ある事件の真相を追っていく物語。
クライマックスの展開に涙なしには見られなかったこの作品。
使われている英語は優しいものが使われていますが、登場人物の会話が重なったりスピードも速め。中盤以降は戦闘シーンが多いので聞きなれない言葉も出てきます。
しかしセリフ自体は短く聞き取りやすいものが多いのはうれしいですね。
・Hello. I am Baymax. Your personal healthcare companion. /こんにちは。私はベイマックス。あなたの健康を守ります。(ベイマックス)
・On a scale of 1 to 10, how would you rate your pain? / 1から10段階でいうと、どれくらいの痛みですか。(ベイマックス)
・It is all right to cry. Crying is natural response to pain. / 泣いてもいいんですよ。泣くことは痛みに対する自然の反応ですから。(ベイマックス)
・Hey, I, um…I wouldn’t be here if it wasn’t for you so. / ねぇ、兄さん。信じてくれてありがとう。(ヒロ)
・Look for a new angle. / 見方を変えてみるんだ。(タダシ)
中学高校でテストに出てきそうな文法やフレーズ、そしてTOEICにも出てくる表現が使われていたりします。
とはいえ、おとぎ話のような内容ではなく現代に近い設定のストーリーなので、日常会話で役に立つ表現を学ぶことができるでしょう。
モンスターズインク:Monsters, Inc.
最後にご紹介するのは、モンスターシティに迷い込んできた一人の女の子をサリーとマイクが人間界へ帰そうと奮闘する物語【モンスターズインク】
子供の悲鳴を集めてエネルギーにする会社とは、すごく面白い発想な会社設定ですよね。
モンスターズインクはセリフも多く、モンスターたちの独特の話し方がとても聞きづらいです。
また単語も高校レベル以上のものが出てくることも多く、コメディ作品なのでジョークも出てきます。
・What can I say? The camera loves me. / ごめんね、テレビ映り良くて(マイク)
・Did you see the way she… looked at me? / 俺を見たときの…ブーの顔(サリー)
・Mike, this might sound crazy, but I don’t think that kid’s dangerous. / あの子が危険だとは思えない(サリー)
・nd the fact that laughter is ten times more powerful than scream. / 笑いのパワーが悲鳴の10倍だからだろ(サリー)
・There’s something I want to show you. / There’s something I want to show you.(マイク)
・Do you hear that? It’s the winds of change. / 聞こえる? 風向きの変わる音(ランドール)
言い回しなども実際に会社で使えそうなものも多いので、ある程度の英語力がないと難しく感じるかもしれません。
ディズニー映画を使った英語勉強法
ではここからは、私がおすすめするディズニー映画を使った英語の勉強法をご紹介していきます。
ディズニー映画だけに限らず、映画で勉強するのであればどの映画でもこの方法は最適です。
ステップ1:日本語音声+英語字幕
まず最初は、日本語音声に英語字幕をつけてみていきます。
ディズニーが好きでよく見ている人は内容をすでに覚えているかもしれませんが、まずストーリーの全貌を日本語で頭にいれます。
そのときのポイントとしては、はじめの何回かは字幕の中でわからない単語を見つけても止めずに流してみること。
一回一回わからない単語ごとに止めてみてしまうと、ストーリーの流れやシーンのそれぞれの様子がとぎれとぎれになってしまいます。
英語は、そのシチュエーションのなかで自分が話している様子をいかに濃くイメージできるかによって、習得スピードが違ってくるとも言えます。
とくに“英会話”を学びたい方は、このイメージが大切です。
このときときに、気になるフレーズや使えそうなセリフがあればメモしておくことをおすすめします。
実際に自分が話すときにはそのフレーズをまるまる覚えていうということもできますので便利です。
ステップ2:英語音声+英語字幕
日本語音声+英語字幕でストーリーが把握できたら、次は音声も英語にしましょう。
英語音声の聞き取りをメインとして活用します。
正直、ここは時間をかけてじっくり身につけていくのがベストです。
英語字幕であれ聞こえた音声であれ、わからない単語がある場合はこの段階では調べておいた方がいいですね!
なぜなら、知っている単語でなければ絶対に耳に入ってこないからです。
聞き取りができるようになるとスピーキングスキルも身についてきますし、セリフがある程度聞き取れるようになったら、キャラクターになりきってセリフを一緒になって言ってみましょう。
英語にはリダクションもあって、スペルにはあるけど発音しない(脱落・弱化)音が出てきます。その音も意識してみてみましょう!
ステップ3:英語音声+字幕なし
そして最後に英語音声だけで映画を見ていきます。
まずはじめに英語が字幕なしでどれだけ聞きとれるか試してみましょう。
ディズニー作品を英語学習におすすめする理由
私も英語学習初心者のときに、そんなセリフをたくさん聞いてきましたが、正直その当時は半信半疑でした。
ですが実際に私も英語学習をしてみてその良さがわかりました。
私が考えるディズニー学習をおすすめする理由としては下記
ジブリ作品をおすすめする理由
・会話のスピードが適度にゆっくりなので理解しやすい、聞き取りやすい
・スラングや訛りがない
・親しみやすい作品内容
・英語の難易度が中学校レベルでも理解できる作品が多い
・何度も見たくなるストーリーだから、無理なく楽しく続けられる
・好きな作品だとさらに学習意欲が保たれる
ディズニー映画の英語は、ほとんどが中学校レベルの英語で理解できるため、初心者のかたでも楽しく無理なく続けられます。
英語学習は【とにかく楽しんで】
最後になりますが、今までいろいろお話してきたことよりも一番大事なことをお伝えします。
それは、英語学習はとにかく楽しむこと。
英語なんでもそうだと思いますが、継続していかないことには習得はできません。
継続するためには、楽しくないと続けられません。
英語は成長がわかりにくいため、モチベーションを保つことがなかなか難しいんですよね。
なので、できるだけ自分のレベルにあった好きな作品をつかって勉強していくのが大切です。
ジブリ映画は、くりかえし使われるフレーズや単語も多くあります。
何度も聞けばそれだけ覚えられますし、口にすればするだけ実際の会話でスラスラいえるようになります。
子供から大人まで幅広く愛されるジブリ作品をつかって、ぜひ楽しみながら英語力を高めていってください。