ディズニー作品は英語の勉強をするには最適!とよく言われますが、自分のレベルにあった作品を見つけるのってなかなか難しいですよね。
好きな作品というだけで選んでしまうと、レベルが高すぎたり、逆に簡単すぎた・・・ということになってしまいます。(単に映画を楽しむというのなら全然いいんですけどね!)
本記事では私独自の基準で、レベル別におすすめできるディズニー作品をご紹介していきたいと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
英会話初心者におすすめ
まず最初に、英会話初心者向け作品をご紹介していきます。
塔の上のラプンツェル:Tangled
病を治すという不思議な力をもって生まれたラプンツェルは、幼いころに誘拐され塔の上で1歩も外に出ることなく18年間を過ごします。そんな彼女は毎年自分の誕生日に必ず空にあらわれる灯を見たいと母・ゴーテルに頼みますが当の外へ出ることは許されません。
そんなとき塔に突然現れた大泥棒のフリンと一緒に外の世界へ飛び出し、灯の正体、そして塔の外の世界を知っていく物語です。とらわれたプリンセスが勇気を出したことで見えてきた真実。勇気を出すからこそ夢が叶い見えてくることもあるということを教えてくれる、そんなストーリーですね。
この作品は特にラプンツェルの声が聞きとりやすいです。クリアな発音なので真似するだけでカタカナ英語から垢抜けることができます。
作品中にはいろいろな文法が使われていますが、中学校レベルのものが使われていますし、教科書で見るとわかりづらくても映像の中でシーンや流れを感じながら学ぶことで使い方をイメージしやすいです。
アナと雪の女王:Frozen
2013年に公開され、世界中で大ヒットした映画・アナと雪の女王。仲のいい姉妹エルサとアナですが、エルサの力でアナを危険にさらしてしまったことで2人の関係は崩れ始めます・・・
エルサは自分の力を制御できずに国中を凍らせてしまい、エルサを追いかけたアナ、そしてその途中で出会ったクリストフ・スヴェン・オラフが凍った国を救うべく旅をする冒険物語。
“真実の愛が凍った心を溶かす”その真実の愛とはいったい何なのか・・・ラストシーンは涙なしには見られませんでした。
難しそうな内容にも思えますが、使われている英語は比較的簡単で理解しやすいものになっています。また発音もクリアなキャラクターが多く、セリフは多少長くても慣れてくれば聞き取りやすいです。
アナの話す英語はカジュアルで、すぐ日常で使っていけるフレーズが多いです!
トイ・ストーリー:Toy Story
アンディの1番のお気に入りのカウボーイ人形・ウッディとその仲間たちの物語。
トイ・ストーリー1ではアンディの誕生日プレゼントとしてやってきたバズ・ライトイヤーをウッディが疎ましく思い、ひょんなことからバズが窓から落ちてしまうアクシデントが・・・家の外に出てしまったウッディとバズはアンディの家に戻ろうとしますが、おもちゃをいじめて楽しむシドにつかまってしまいます。
初めは仲の悪かったウッディとバズが次第に友情を深めていく、そんなストーリーに感動しますよね。
この作品は、おもちゃたちの日常やアンディ家族の会話もあるため日常会話に役立つフレーズがたくさん出てきます。
ただたくさんのおもちゃたちが出てくるので、慣れるまではキャラクターの聞き分けが難しいかもしれません。その部分が、ラプンツェルやアナと雪の女王よりも難易度は上がってしまいます。
ライオンキング:The Lion King
野生のジャングルを舞台とした映画ライオンキング。国の王であり父親のムファサを叔父のスカーに殺されたシンバは、国を追われジャングルで出会ったティモンとプンバとともに冒険の旅に出ます。
大きく成長したシンバはスカーに支配された国を救うべく立ち向かっていくというストーリーですね。
ストーリー自体はシンプルでとても分かりやすいものになっていますし、単語や熟語も易しめで、作品自体も87分と短め。
動物たちから愛と勇気あふれるフレーズを学ぶことができます。
作品の英語音声は聞きとりやすい英語ですが、日常的に使えるフレーズはほかの作品に比べると少ないのが残念ですね。
眠れる森の美女:Sleeping Beauty
マレフィセントに”16歳の誕生日に死ぬ”という呪いをかけられてしまったオーロラ姫。そのオーロラ姫を救うために3人の妖精と王子様がマレフィセントに立ち向かっていくストーリー。
童話をもとにした子供向けの映画なので使われている英語も難しくありません。
また日常会話で役立つフレーズをたくさん学ぶことができますよ。クセのない発音はとても聞きとりやすく、短めのセリフが多いのもうれしいですね。
世界観がすごくきれいで、ロマンチックなセリフも多いので作品に引き込まれていきます。
英会話中級者におすすめ
では、ここからは中級者向け作品をご紹介していきます。
リトルマーメイド:The Little Mermaid
人間の世界にあこがれるアリエルの恋や冒険の物語。トリトン王に海の上に行くことを禁じるわからずやの父に反抗するかのように魔女のアースらのところへ行き、自分の美しい声と引き換えに人間にしてもらったアリエルはついにエリック王子と再会を果たすのですが・・・
リトルマーメイドに出てくる英単語は7.8割は中学校で習うような単語で、日常英会話で役立つフレーズが多く使われています。
ただほかの映画にくらべて聞きなれない言葉が出てくることもあり、そういう面で中級者向けといえます。またスカットルが英語じゃない英語(スカットルが作った言葉)を話すことがあるので、そこは少し混乱するかもしれませんね。
アラジン:Aladdin
実写版アラジンも出るほど人気が高く、シリーズも3つ出ている人気作品。アラジンの優しさや、ジャスミンの美しく強い女性像も魅力的ですが、やはりジーニーのキャラクターは断トツの人気を誇ります。
貧乏で盗みを繰り返しながら生活しているアラジンが町でジャスミンに出会い、ジーニーに出会い、自分の正直な気持ちと向き合いながら自らの試練を乗り越えていく物語。
作中に使われる英語はクリアで聞き取りやすいものですが、会話は結構早め。
またジーニーはマシンガントークをすることもあるので、そのマシンガントークのシーンは慣れるまでは聞きとりが難しいかもしれません。
とはいえ、実際に字幕を見てみると使っている単語はとてもシンプルでわかりやすいものばかりなので安心です。
ズートピア:Zootopia
自分の夢をかなえるために故郷の田舎町から、動物たちの楽園【ズートピア】にやってきたジュディですが、ウサギだから、体が小さいからなどの理由により次々と試練が襲ってきます。しかし、頑張りやのジュディは警察官になるという夢をかなえ、キツネで詐欺師のニックとズートピアを脅かす陰謀に立ち向かっていく物語。
ジュディの真面目さ、夢を追う姿に背中を押される人も多いはず。
ストーリーにはたくさんの動物が出てきますし、多様性や人種差別などちょっと難しい内容も含まれています。
しかしズートピアは登場人物が動物だということを除いては、私たちが暮らす世界と同じ設定なので実用性の高いフレーズを学ぶことができます。
スラングなども出てきませんが、会話スピードは速いのでリスニングを鍛えることもできます!
ベイマックス:Big Hero 6
天才少年ヒロが兄タダシの作ったケアサポートロボットのベイマックスと出会い、ある事件の真相を追っていく物語。
思いもよらない人が犯人で驚きますし、クライマックスの展開に涙なしには見られなかったこの作品。
使われている英語は優しいものが使われていますが、登場人物の会話が重なったりスピードも速め。中盤以降は戦闘シーンが多いので聞きなれない言葉も出てきます。
しかしセリフ自体は短く聞き取りやすいものが多いのはうれしいですね。
中学高校でテストに出てきそうな文法やフレーズ、そしてTOEICにも出てくる表現が使われています。
とはいえ、おとぎ話のような内容ではなく現代に近い設定のストーリーなので、日常会話で役に立つ表現を学ぶことができるでしょう。
英会話上級者におすすめ
最後に上級者向け作品をご紹介していきます。
モンスターズインク:Monsters, Inc.
モンスターシティに迷い込んできた一人の女の子をサリーとマイクが人間界へ帰そうと奮闘する物語。子供の悲鳴を集めてエネルギーにする会社とは、すごく面白い発想な会社設定ですよね。
モンスターズインクはセリフも多く、モンスターたちの独特の話し方がとても聞きづらいです。
また単語も高校レベル以上のものが出てくることも多く、コメディ作品なのでジョークも出てきますので慣れるまでに時間がかかるかもしれないですね。
言い回しなども実際に会社で使えそうなものも多いので、ある程度の英語力がないと難しく感じるかもしれません。
ただ会社で使える実践的な英語を学びたい方にはかなりおすすめですので、根気強く頑張ってください。
ファインディング・ニモ : Finding Nemo
元気で好奇心いっぱいのカクレクマノミの子供・ニモ。心配性でニモの父であるマーリンの言いつけを破って、サンゴ礁の外に出てしまい人間にさらわれてしまいます。
マーリンは物忘れのひどいドリーとともにニモを助けるべく旅に出ますが、クジラにのみこまれたりサメに追いかけられたり・・・たった一人の家族、ニモを救うことはできるのでしょうか。
父親が息子を思う気持ちがたくさん詰まった作品ですね。
作品自体は子供向けなので、英語表現は日常的で優しいものが多く使われています。しかし、キャラクターの話し方が独特であったり、早口であることが多いため聞き取りに時間がかかるかもしれません。
おしゃべりなキャラクターたちなので会話も多く、リスニングを鍛えるにはかなりおすすめな作品です。
ディズニー作品がおすすめといわれる理由
ディズニー作品をご紹介してきましたが、どうしてディズニー作品が英語学習にはおすすめなのか解説していきます。
ディズニー作品がおすすめといわれる理由
・ストーリーがシンプルかつ分かりやすい
・発音とスピードが聞き取りやすい
・使われている英語が易しい
・作品の長さがちょうどいい
・好きな作品だとさらに学習意欲が保たれる
・関連教材も充実
まず、ディズニー作品はすべて子供でも楽しめるようなストーリーになっているためとてもシンプルに構成されています。単語が聞き取れなかったとしても、キャラクターの表情などから内容を想像することも可能です。
また使われている単語も優しいものが多く話すスピードも聞きとりやすい速さなので理解しやすいのも特徴で、洋画に出てきがちなスラングなどもありません。
ストーリーの長さもちょうどよく、飽きずに見ることができますよ!
ディズニー映画を使った英語勉強法
ではここからは、私独自がおすすめするディズニー映画を使った英語の勉強法をご紹介していきます。
ディズニー映画だけに限らず、映画で勉強するのであればどの映画でもこの方法は使える勉強法です。
ステップ1:日本語音声+英語字幕
まず最初は、日本語音声に英語字幕をつけてみていきます。
ディズニーが好きでよく見ている人は内容をすでに覚えているかもしれませんが、まずストーリーの全貌を日本語で頭にいれます。
そのときのポイントとしては、はじめの何回かは字幕の中でわからない単語を見つけても止めずに流してみること。
一回一回わからない単語ごとに止めてみてしまうと、ストーリーの流れやシーンのそれぞれの様子がとぎれとぎれになってしまいます。
英語は、そのシチュエーションのなかで自分が話している様子をいかに濃くイメージできるかによって、習得スピードが違ってくるとも言えます。
とくに“英会話”を学びたい方は、このイメージが大切です。
このときときに、気になるフレーズや使えそうなセリフがあればメモしておくことをおすすめします。
実際に自分が話すときにはそのフレーズをまるまる覚えていうということもできますので便利です。
ステップ2:英語音声+英語字幕
日本語音声+英語字幕でストーリーが把握できたら、次は音声も英語にしましょう。
英語音声の聞き取りをメインとして活用します。
正直、ここは時間をかけてじっくり身につけていくのがベストです。
英語字幕であれ聞こえた音声であれ、わからない単語がある場合はこの段階では調べておいた方がいいですね!
なぜなら、知っている単語でなければ絶対に耳に入ってこないからです。
聞き取りができるようになるとスピーキングスキルも身についてきますし、セリフがある程度聞き取れるようになったら、キャラクターになりきってセリフを一緒になって言ってみましょう。
英語にはリダクションもあって、スペルにはあるけど発音しない(脱落・弱化)音が出てきます。その音も意識してみてみましょう!
ステップ3:英語音声+字幕なし
そして最後に英語音声だけで映画を見ていきます。
まずはじめに英語が字幕なしでどれだけ聞きとれるか試してみましょう。
英語学習は【とにかく楽しんで】
最後になりますが、今までいろいろお話してきたことよりも一番大事なことをお伝えします。
それは、英語学習はとにかく楽しむこと。
英語なんでもそうだと思いますが、継続していかないことには習得はできません。
継続するためには、楽しくないと続けられません。
英語は成長がわかりにくいため、モチベーションを保つことがなかなか難しいんですよね。
なので、できるだけ自分のレベルにあった好きな作品をつかって勉強していくのが大切です。
ディズニー映画は、くりかえし使われるフレーズや単語も多くあります。
何度も聞けばそれだけ覚えられますし、口にすればするだけ実際の会話でスラスラいえるようになります。
子供から大人まで幅広く愛されるディズニー作品をつかって、ぜひ楽しみながら英語力を高めていってください。